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中野ブラザース

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先日他界された、中野ブラザースの啓ちゃん先生のご自宅へお線香をあげに行ってきました。


ちょうど御葬儀の日が博多での本番と重なり伺えなかったので、


中野先生と以前から親交のあったペンサコーラのマスター、小島さんにお願いし、ご自宅までご一緒させて頂きました。


奥様から、今まで聞いたことも無いような壮絶な人生のお話を聞き、もうただただ深い想いを抱いたのであります。

そんな奥様のお心遣いで、啓ちゃん先生のお洋服を頂きました。

直接の交流のなかった私がいただくのはなんだか気がひける思いでしたが、

『どうせ捨てちゃうのよ〜(;_;)貰って貰って〜』
と言う奥様のお気持ちをありがたく頂くことにしました。


と云うわけで

我が家に伝説の中野ブラザースのお洋服がいらっしゃいました。


なんだか不思議。


日本のタップ界の歴史を作ってきてくれた方の形見が家にある。


御葬儀に伺えなかった事が
私にとっては
啓ちゃん先生とゆっくり向き合える初めての時間に繋がりました。



先人に感謝の心を。


これは特にtapを始めてから学んだ事です。


彼らがタップを始め
スタジオを作り
生徒が増え
先生になり
スタジオが増え
生徒が増え
先生が増え
アーティストが育ち
舞台が増え
見に来る人が増え
憧れて始める人が増え

そうして
私達のようなタップダンサーが育ってきている


当たり前のようにある今の環境は

確実に吉田タケオ先生や中野ブラザース、中川三郎先生、そしてわたしが最もお世話になっている火口ひろ子先生など、

日本のタップ界を広げてくれている、この先人たちのお陰なのである。


だからこそ
私達はタップを続いていく上で、彼らに感謝の心を忘れてはならないと思うのです。


昔であればある程、
始める事
続ける事
仕事にする事は
容易ではなかっただろう。


戦争もあった。
決して楽な時代ではなかった時代にタップを続けてそれを広めてくれた。

やはりどう考えても敬っていくべきではないかと


最近の若いタップダンサーを少し残念に思う今日この頃


どんなに遠い先輩であれ先生であれ、
直接指導を受けていないとしても
敬いの心で挨拶をして欲しいなと思うのです



少し大袈裟かもしれないけども、


例えば
ホンの少し先にタップを始めていた私に、
同い年のSUJIさんは未だに敬語で話す


カリスマタップダンサーと呼ばれるこの男(笑)
間違いなくその心を感じて過ごしてると思う





中野啓介先生
本当に心からご冥福をお祈りします。


先生が広げてくださった裾野を
少しでも広げていけるよう
頑張っていきたいと思います。



ありがとうございました!!






ちなみに
シャツのブランドは
ポール・スミス

ふふ
先生ったらオシャレ♪



kuriko
by kurikotap | 2010-08-30 01:43